日本オフィス・システム株式会社（NOS）は、兼松江商（現：兼松株式会社）と日本IBMの合弁会社として1982年に設立されました。今も社長室には、設立に尽力をされた方々の署名が綴られた寄せ書きが飾られ、IBM社長のお名前もあります。当時、IBMといえば現在のGAFAを一社で担うほどの存在でした。 NOSは、IBM直販のみならず間接営業をはじめるにあたり、特約店制度（現：パートナー制度）を創設した際の第一号として設立されました。

私の若手時代は、自分に力をつけるべく、自分を磨き、自己を高めることにエネルギーを注ぎ、人の役に立てる人間になりたいと考えておりました。自分で調べ、理解をし、解決することが成長につながると信じて仕事に奮闘をしておりました。 しかし、単純な商談は何とかなっても規模の大きな複雑な商談となると自分ではどうしょうもなく、「仕事は、一人ではできない」ということを様々な局面で痛感し、上司や先輩からチーム力の大切さを教わったことが一番の財産です。

当時はまだ、ご提案するソリューションやサービスが限定的であったので、商談の内容によってはある程度個人でも実施ができたかもしれません。 しかしながら、VUCAと呼ばれるこの時代、特にIT業界は進化が激しく、ご提案の複雑性が増し、多岐に渡る知識や経験が必要になってきました。 個からチームへ、チームから組織へ、そして組織から会社へとお客様と如何に面でお付き合いができるかが大切です。

変わらないものもあります。それは、NOSのDNAともいうべき「目の前のお客様に一生懸命」になれることです。お客様を規模や商談内容で捉えるのではなく、目の前の担当の方を「お客様」と捉え、その方に喜んでいただくために一生懸命になることが基本的な考えです。

NOSのDNAとともに私が大切にしているのが「現場第一主義」です。お客様に喜んでいただくためには、そのお客様と日々向かい合う現場の社員が伸び伸びと仕事をできることが何よりも大切です。そのための組織づくりを常に心がけております。 良いチームであるためには、お互いが感謝の念をもって尊重しあう気持ちがなければなりません。

これからのIT業界はデジタルトランスフォーメーション（DX）をはじめ、社会の中でより一層重要度を増していきます。IT人材の不足が社会問題とされる中で、お客様がイノベーションを生み出すためのエンジンとして、私たちがお客様とともに進んでいくとこが求められております。これからNOSの一員となられる方たちにも、お客様と共に歩み、お客様に喜んでいただけることを原動力にして、NOSのDNAを継承していってほしいと思っております。

一人ではできないことも、チームでなら実現できます。私たちと一緒にIT業界のこれからをつくっていきましょう。